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インターホン交換(ドアホン交換)

最近(2013春)、雑音が多くなった。30年以上使ってきたからなあ。
価格コムで見たら、売れ筋は2.5インチカラー画面付きで8000円台、3.5インチ画面で録画機能や
夜間の発光ダイオード照射もついて一万円台だ。
周りの家の子機をチェックしたがバラバラだ。推奨機器もないようだ。

親機や子機を外して調べたら、自分で工事も出来そうだ。
こんなに安く、作業も簡単そうならば、雑音に我慢しないで早く交換すればよかった。
業者へ設置依頼すると何万円もするけど、それはお金を出して安心と楽ちんを買っているのだ。
私は、お金を出さず心配と労力を出すことにした。


現状

親機、子機ともにコンクリ壁に埋め込まれたスイッチボックスに取り付けられている。
(この意味は、取付けネジ間距離は83.5mm。日本メーカのドアホン交換には特別な機材、工具、工事は不要ということ)


信号ケーブルは6本だ。

親機(本体)

アイホン社の製品。


親機は、金属枠にはめてあるだけなので上に引っ張ると外れる。

金属枠とケーブル。

信号ケーブルの接続部は、カシメだった。そこをビニールテープで絶縁してある。
普通のプロは、経年による粘着力低下が心配で、半世紀以上も使うかもしれないケーブルを、テープの粘着力
だけで止めるのは、憚かられるものなので、ネジったり、カシメたりすると機械的に留まる絶縁キャップを被せる
ものだが、なかった。まあ、工事した人は、信号ケーブルに使われている電圧が低いことを知っていたので、
こんなもんでいいだろうと思ったのだろうが‥。
なお、私は電圧を調べないで機器を外したり取り付けたので、この機器のも、新しい機器のも信号電圧を知らない。


親機からコネクター経由で壁から顔を出している白っぽい灰色で4本の線が入っているケーブルに接続されている。
このケーブルが、子機へ行くケーブル。
この子機へのケーブルは単線。


・インターホン線(4本)
親機   子機へのケーブル接続図(部屋によって違うかもしれません)
灰(撚線)     ー  透明白(単線)
薄紫(撚線)  ー  透明黄(単線)
赤 (撚線)    ー   透明赤(単線)
青(撚線)     -    透明青(単線)

・外設置警報起動線(階段警報機)
階段警報機への2本のケーブルは、子機へ行く信号ケーブルと同じようなケーブルだ。
階段警報機が単純なリレー回路なら、階段警報機から電圧が来ているのだろう。
インターフォンは居住者が勝手に変更・交換できるものだからだ。


電源はプラグで給電されている。



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取り外し


取り外しは親機(本体)側から行う。
親機電源を入れたまま子機から始めると子機への信号が生きているのでトラブルの原因となる。


親機

針金ロックを外し、電源プラグを抜く。
コネクターは引っ張って外す。きつい時はマイナスドライバーなどでこじって引き離す。


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子機
上下2本のネジを外す。

ペンキで固まって外れにくいときは、マイナスドライバーなどで筐体をはがす。
大きさ140x97mm。
それにしても、よく使ったものだ。


4本の信号ケーブルを外す。

金属枠の壁への取付けネジ間距離は83.5mmなので標準的なスイッチボックスである。
スイッチボックスにあるネジ穴にステンレスの子機用枠が取り付けてある。

建設時の壁塗装から1ミリ以上塗装が厚くなっているなあ。
最近の機器は小さいので子機を交換すると、この段差が見えてしまう。

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購入したのは、パナソニック VL-SV36KL。
価格コムで一番安かったアマゾンで12,490円(送料込)。一番人気と書いてあった。VL-SV35Xという機器やアイホンの
JL12Eも検討した。ある家は35Xの前機種の30Xと聞いた。
35Xは10,200円。35XやJL12Eは、100v電源線のケーブル被覆の先っぽを裸にして機器に差し込んだり、ハンダ付けする。
その接続作業時に、ブレーカを切って行う必要がある。36KLは電源プラグが付いている。
35Xは、LEDライトがないが、それ以外の機能・性能が、36KLと同じで2割(2000円以上)安い。
しかし、機器への給電が、現状と同じ電源プラグになっているという安心感から、36KLにした。
スイッチボックスへ来ている電源プラグは撚り線だろうから、35Xは電源接続時にブレーカーを切った状態で、ハンダ付けを
しなくてはならないのが面倒だ。もっとも、電源プラグを引き出せば、単線が出てくるのかもしれないが、長さが分からない。

検討したパナソニック製もアイホン製も、子機は現状機器140x97mmより縦方向が小さくなるので、塗装面の段差が見えて
しまうが、縦が長い製品がないのが現状だ。パナソニックは131x99mm、アイホンは129x97mm。
次回の壁塗装工事時に、チャントしてくれるのだろうか?その時に個人で段差へ詰め物をしなくてはいけないんだろうか?

階段の異常通報装置への接続機能はない。
何年か前の東急からの募集も、異常通報機能がないインターフォン機器を紹介していたし、接続しようにもインターフェイ
ス仕様を住民へ公開していない。(多分、黄色と空色線を閉状態にすると階段のアラームが鳴動するのだろうと推測できる)
火災警報器取り付けが義務になったのだから階段の異常通報装置は、インターフォンよりも、火災警報器との接続のほうが
優先順位が高いように思われる。


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取り付け

子機から取り付ける。
親機から始めると、親機-子機間の信号が生きるのでトラブルの原因になる。

親機と子機間の信号ケーブルは2本が必要。既設の4本束線中の透明白と透明赤を使った。
信号ケーブルで使うのはこの2本だけ。余った2本はなにもせずに壁中へ入れた。
使用した工具は、プラスドライバー1本、親機側で子機へのケーブル被覆を剥くためのカッターナイフ。

配線はこれ。


ご参考
施工図面

取扱説明書

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子機(ドアホン1)

取り付け枠(露出ケース)を交換する。


透明白と透明赤の信号ケーブルを取付け。子機側ではケーブルの加工は不要だった。
信号ケーブルに極性はないのでどちらのネジにつけてもOK。

本体を露出ケース(取り付け枠)にネジ(一本)で留める。
裏側の空色のバーを回してカメラの向きを適当に調整する。

子機。取り付け終了。

以前は、カメラが目立たないデザインが多かったが、最近は防犯用に目立つようにしているようだ。


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親機

取付け枠(壁掛け金具)を交換する。

子機への信号ケーブル(透明白、透明赤)を接続する。
従来親機側の信号ケーブルは、カシメて接続してあるので、カシメ元で切ってから、
被覆を9mmだけ剥く必要がある。

電源スイッチは無いので電源プラグを差し込めば機器電源が入る。

使用しなかった親機側の外部警報起動線(黄、空色線:階段警報機用)などはコネクターに取り付け
たまま開放(絶縁)状態で壁中へ放置した。

電源ケーブルが長すぎると思ったが、面倒なのでそのままスイッチボックスへ入れた。
ここでも、電源直結のVL-SV35Xが正解なのかもしれないと思った。
電源プラグを現状機器から取り外して流用すればよかったのだ。

取付け枠(壁掛け金具)に本体を引っ掛けて、時刻設定して終わり。


製品を箱から出してから、時刻設定までの作業時間は30分だった。

また、これは3.5インチ画面だが、8000円台の2.5インチ画面の機器でもよかったと思った。

後日、火災報知機と接続したいが、報知器から親機のあるスイッチボックスまでのケーブル配線が難しい。

終わり。

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管理組合からドアホンの斡旋案内が来た。
こういう募集はありがたい。

A(モニター無し)で22000円だ。
インターネットで見たら、機器価格は14000〜15000円のものだ。
親機型名:QE-1M 、子機型名:アイホン IE-DA
業者が取り付けるから7000〜8000円高くなっているのだろう。

B(カラーモニターありは、アイホンJES-1AK-T の親機と子機のセット型名)かな。
アマゾンで28000円、価格コムの最安で13650円。価格コム安い!!

斡旋案内に書かれている参考価格は異常に高いように思うけど、どこで誰が調べたんだろう。
業者がアマゾンで買ったとしても工賃分が52000円だ。
初めての作業でも30分だった。一時間当りだと10万円強の作業費だぞ。

東急さんからの機器紹介に機器型名が書いていないのは、他業者に合い見積りを取られたり、
自分で作業されたりで商売が減ってしまうのだから理解できるが、管理組合からの紹介には、
型名は必須だろう。
業者さんへ遠慮があるんだろうか?記載を忘れたのか?知らないのか?
誰のための募集か(パーク住民である)を考えれば、書くべき内容が分かるものだ。
2013.05の管理組合募集。




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